2003/12/17


VI. プレゼント (Presents)


 クリスマスの朝、ジニーが目覚めるとベッドの足元の周りに、ごく少数の贈り物が乱雑に置かれていた。ハリーからの闇の魔術に関する本、ロンからの新しい杖ケース、母からのセーター。ジニーはすべての贈り物を、厳かな期待感を抱きつつ開いていった。兄たちからの贈り物は大体が、実用的なものだった。卒業して魔法省の陣営に加わったときに、役立つようなもの。


 包み紙やリボンの残骸の中を探って、ほかにもないかと見てみたが、何もなかった。メモも、贈り物も、カードも来ていない。本気で期待をしていたわけではなかったのだが、それでも朝食のために一階に下りていくジニーの口の中では、失望感が苦く広がっていった。